大腸菌

大腸菌は、グラム陰性(グラム染色法で染まらない)細菌で、学名は「エシェリキア・コリ」と読みます。

長さ約2~4μm、直径1μmの棒状(図1)で運動性があります。生育最適温度は37℃で、いわゆる中温菌に分類され、55℃で1時間、60℃ならば30分程度で死滅してしまいます。
ヒトを含む多くの動物の大腸に生息して、正常腸内細菌叢を構成しています。

大腸菌が遺伝子組換え実験においてプラスミドDNA抽出やタンパク質発現などの宿主菌として広く用いられているのは

  1. 培養が比較的簡単である
  2. 古くから研究されており、詳細な遺伝子解析がなされている
  3. 安全な細菌である(病原性大腸菌は除く)
  4. 実験に都合が良い変異株を作製しやすい

などの理由によります。
以上のように大腸菌はおもにプラスミドDNAを用いて特定の遺伝子DNAを増幅する際や、タンパク質を発現させたりする目的で培養します。通性嫌気性である大腸菌は酸素があればより良く増殖しますので、液体培養の際は振とうによる効率的なエアレーションが重要となります。

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